市場で優位に立つには
皆さんはどれくらいの投資経験があるでしょうか。
投資について詳しい方からこれから投資を始めようと考えている方までいると思います。
全ての人に言えることは投資の目的は資金を増やすことである事でしょうか。
ところで皆さんは投資にどれくらいの時間をかけられますか?あるいはかけたいと思っていますか?
市場にはいわゆる「投資のプロ」と言われる機関投資家や経験豊富な個人トレーダーがいます。私を含めてここにいる大半の方は他に仕事を持っている兼業トレーダーとなるでしょう。
そんな一個人投資家が市場で勝つのは容易ではありません。例えば自分は医療職ですが、最近の患者さんはとっても病気について詳しいです。インターネットが発達し、まとめサイトや公式情報に簡単にアクセスできるようになり、患者さんが病気、治療について詳しく知ることができるようになっているからです。そして多くの情報は正しいです。
それでは正しい知識を付けた患者さんが病気の治療方針について、完璧に提案することはできるでしょうか?これは意外と難しいのです。膨大なデータから患者さんの病態を整理し、最も効果のあると考えられる治療を行うことは専門知識と経験が必要です。ガイドラインに載っている治療法がベストとは限りません。複数の疾患が複雑に絡み合っていることもあります。そしてそれを可能にするために診療時間、診療時間が終わった時間を使い日々情報を収集しアップデートしています。
投資も同様で、いろいろな投資手法がありますが、これが絶対というものはありません。
そして悲しいかな、市場で得をする人がいるということは損をする人も必ずいます。
投資を生業としている専業トレーダーならいざ知らず、投資に時間を割けない(あるいは割きたくない)兼業トレーダーが市場で勝つのはかなり無謀です。
市場で優位に立つためには勝つことを諦めることが重要です
個人投資家のみが取れる最強の手法
勝つことを諦めるとはいいましたが、損を受け入れるということではありません。
個人投資家のみが持つ強みを活かして資産を増やすことを目指しましょう。
機関投資家、専業トレーダーになくて兼業トレーダーのみにあるものとは何でしょうか。
それは時間です。
時間と言っても投資にかける時間のことではありません。彼らは一定の期間内に成果を出すことが求められます。
日々値動きする銘柄を吟味し、値上がりしたら利益を確定、値下がりしたら傷が大きくならないうちに損切をする必要があります。そして投資家からお金を集めて運用している以上、一定の期間内に成果を出す必要があります。
10年連続赤字のファンドがあったら誰も投資しませんよね?
でも個人投資家にには時間があります。10年連続で赤字でもその後の10年でそれ以上に値上がりすればよいのです。
実際に体感してみましょう。
2000年から日経平均に投資を始めたと考えましょう。特定の銘柄を買うのではなく、日経平均株価に連動したファンドを毎月一定額購入し始めました。
なんと12年頑張って投資してリターンは-26%、、、
浮き沈みはありますが、これでは「プロの投資家」としては食べていけません。
我々個人投資家はその後10年コツコツ積み立てを続けました。
その結果はこうなります。
株価が低迷している時は「絶好の買い場」タイムセールだったわけです。(2024年現在、さらに株価は上昇しています)
このように時間には投資効率を大幅に上げる効果があります。
もう一つ、兼業トレーダーにあるもの
それは給与です。
専業トレーダーが投資で結果を出さないと生活ができず、市場から退場してしまうのに対して我々兼業トレーダーには月々決まった給与が入ります。積み立て開始から膨れていくマイナスがあっても、何も気にせずに淡々と積み立てを続けることができます。
逆に言えば淡々と積み立てができなければ負けます。
「投資は余剰資金で」という格言、大原則はここからきています。
月々の収入と支出をしっかりと把握し、投資に回したお金がどうなろうと関係なく積み立てを続けるのです。
注意点・投資対象について
さて、バイ&ホールドは個人投資家のみが取れる最強の(?)手法だということの説明は終わりました。
念のため最後に投資対象について説明をしておきます。
バイ&ホールドを前提として投資対象として優れているのは「いずれは上昇する銘柄」だけです。
「いずれは上昇する」から「下がった時が買い場」な訳です。
個人的な意見としては上昇する銘柄選びにおいて機関投資家、専業トレーダーより我々が優位に立つことは不可能に近いと思います。
だからこそインデックスファンドを勧めます。
あなたは30年後に今よりも株価の高い企業をいくつ挙げられるでしょうか。
時間とは残酷で、20年、30年前に業績が良く、2024年現在も絶好調である企業は少ないです。
そもそも30年後に確実にあると自信をもって言える企業がいくつあるでしょうか。
でも市場は確実にあります。ファンドを用いれば日本でもアメリカでも30年後に存続していると考えられる国を、世界を想定して等することが可能です。
大きく上昇する個別株に比べると地味で爆発力がないようにも思えますが、時間、そして複利効果がそれを大きく押し上げてくれます。
時間は最強(?)なので敵に回すのではなく、味方につけましょう。
どのファンドがおススメかは次回の記事で。
では(。・ω・)ノ゙
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